声にならない叫びとなって。

 

今年も素敵な企画をありがとうございます!

アドベントカレンダー6日目を担当させていただきます。

昨シーズンにいわゆる沼落ちをし、気づいたらジェイテクトSTINGSのファンになっておりました。

推し選手は小林光輝選手です。

 

 

昨年の開幕戦からファイナルを通して「声を出して応援する」ということに慣れてしまい。

両手にスティックバルーンを持って応援に参加することに慣れてしまい。

未だにハリセンに馴染めません。

 

 

あぁ、ハリセンを力いっぱい叩くと、こんなに手が痛いんだな、ということを知りました。

 

 

 

推し選手の名前を叫ぶことも、黄色い歓声を上げることも、落胆の声を上げることも許されないこの体育館。

 

 

でも確かに、体育館に居る人にしか見られない光景はそこにはあって。

声を出して応援できなくても、選手に直接声をかけられなくても、それでも体育館に足を運んでしまっている私がいます。

 

試合前の蹴鞠だったり

タイムアウト中に話しかけるベンチメンバーの姿だったり

終了後の写真撮影

ふとした瞬間の素顔

得点後のガッツポーズ

 

配信用カメラに抜かれるとは限らないから

どうかこの瞬間がだれかのカメラに抜かれてますように、と祈りながらハリセンを叩く時もあります。

 

 

声を出せないからこそ、思いっきり叩いてしまうハリセン。

この場に来れないファンの方が大勢いると分かっているからこそ、もっと写真に残さないとと押してしまうシャッター。

 

 

配信があるのは有難いのだけれど、有料にもかかわらず不備の多い配信サイト。

こんなご時世だからこそ、もっとみやすく改善されたら嬉しいな。

 

そして、大きな声を出せない静かな空間だからこそ聞こえてしまう、聞きたくない声もあります。

そういったつぶやきも、青い鳥が乗せて運んできます。

チームや推しの顔に泥を塗るようなことはしたくないと、明日は我が身だなあと思いながら日々を過ごしています。

 

なにもかもきっと声にならない叫びなんです。

 

 

私たちの声にならない叫びはきっと形になってコートで戦っている彼ら、画面の向こうでも応援している私たちへ届くから。

叫ぶなら、届けたいなら、前向きで、背中を推せる言葉を。

 

まだリーグが無事終えられるかも分かりませんが、どのチームも誰一人かけること無くファイナルを迎えられますように祈っています。

 

いつかこんな時代があったね、と笑いながら試合観戦ができる日を夢見て。

声にならない叫びとなって、こみあげる、この気持ちは、なんなんだろうね。